コンピュータシステム原理教育用シミュレータについての利用ガイド
NIMEコンピュータ原理シミュレーター操作説明
■MAILシミュレータ
画面を表示しますと4台のPC、3台のサーバーマシンが表示されます。
各PCにはそれぞれメールアドレスが決まっており、サーバーマシンは
ホスト名が決まっております。
・メールアドレス
user1@host.a.jp
user2@host.a.jp
user3@host.b.jp
user4@host.c.jp
・ホスト名
host.a.jp
host.b.jp
host.c.jp
○メール送信シミュレーション
1、4台あるPCのうち、どれか一台をクリックして下さい。
2、メニューが表示されますので「送信」を選択して下さい。
3、「送信」メニューを選択しますとメール作成ダイアログが表示されます。
入力項目にTO、CC、BCC、本文をそれぞれ入力して下さい。
この時TOアドレスは省略できません。また、上記のメールアドレス以外の
アドレスを入力した場合にはエラーメールとなり、サーバースプールに
メールが残るだけとなりメールの送信は行われません。
4、「送信」または「JISに変換して送信」ボタンを押して下さい。
「送信」ボタンを押した場合には文字コードの変換が行われず
メールを受信した際には文字化けが発生します。
「JISに変換して送信」ボタンを押した場合には本文はJISエンコードされ
受信した際にデコードを行い、正しく日本語が表示されます。
5、ダイアログが閉じメールがSMTPサーバーに移動する様子が表示されます。
6、接続されているSMTPサーバーをクリックして下さい。
7、サーバーの情報ダイアログが表示されますので、「キュー」ボタンを押して下さ
い。
8、キューの様子を見るダイアログが表示されメールがSMTPキューから
送出される様子を見ることが出来ます。
このとき「一時停止」ボタンを押しますとメールの流れは全て一時停止します。
再開する場合には「再開」ボタンを押して下さい。
また、「リングバッファ」ボタンを押しますとリングバッファのシミュレーション
を
見ることが出来ます。下記「リングバッファのシミュレーション」を参照。
9、SMTPキューからメールが送出されるとTOで指定したメールアドレスに該当する
POPまたはIMAPサーバーにメールが移動する様子が表示されます。
10、TOで指定したメールアドレスに対応するPOPまたはIMAPサーバーをクリックし
て下さい。
11、サーバー情報ダイアログが表示されますので、「スプール」を選択して下さ
い。
12、スプールの様子を見るダイアログが表示され、メールがスプールに貯まってい
く
様子を見ることが出来ます。
・上記の過程で移動するメールをクリックしますとメールのヘッダ内容が表示されま
す。
○メール受信シミュレーション
1、4台あるPCのうち、どれか一台をクリックして下さい
2、メニューが表示されますので、「受信」を選択して下さい。
3、PCから受信の要求をするパケットがサーバーに移動する様子が表示されます。
4、接続されているPOPまたはIMAPサーバーをクリックして下さい。
5、サーバー情報ダイアログが表示されますので「スプール」ボタンを押して下さ
い。
6、スプールの様子を見ることが出来るダイアログが表示され、
受信要求のパケットがサーバーに到達するとスプールからメールが送出される様子
を
見ることが出来ます。
7、メイン画面でメールがPCに移動していく様子を見ることが出来ます。
8、メールがPCに到達するとメール内容ダイアログが表示され受信したメールを見る
ことが
出来ます。
○リングバッファシミュレーション
1、3台あるサーバーのうち、どれか一台をクリックして下さい。
2、サーバー情報ダイアログが表示されますので、「キュー」ボタンを押して下さ
い。
3、キューの様子を見ることが出来るダイアログが表示されますので「リングバッ
ファ」ボタン
を押して下さい。
4、リングバッファのシミュレーションを行うダイアログが表示されます。
5、「入力」ボタンを押すとリングバッファにメールが入力されます。
6、「出力」ボタンを押すとリングバッファからメールが出力されます。
■WWWシミュレータ
画面を表示しますと
・1台のWWWブラウザ(PC)
・1台のDNSサーバー
・2台のWWWサーバー
・1つの認証局
が表示されます。
ここで、WWWサーバーにはそれぞれホスト名が決まっており
・host.a.jp
・host.b.jp
となっています。
また、シミュレーション上WWWサーバー上にあるHTMLファイルは
・index.html
・cook.html
の2つだけとなっています。
○URLの入力
1、WWWブラウザをクリックして下さい
2、ポップアップメニューが表示されますので、「URLの入力」を選択して下さい。
3、URLを入力するダイアログが表示されますので、正しいURLを「http://」から
入力して下さい。
ここで、正しくページを表示するためには上記のホストのどちらかのURLを入力し
また、ファイル名はindex.htmlだけを入力すると正しい場合のシミュレーションが
行われます。
http://host.a.jp/index.html
http://host.b.jp/index.html
のどちらかとなります。
4、URLの入力が終了しますと、DNSサーバーに対してホスト名からIPアドレスの名前
解決
の問い合わせを行うパケットが移動する様子がメイン画面に表示されます。
5、DNSサーバーに到達すると、上記のいずれかのホストを指定した場合には対応す
る
IPアドレスが返されます。それ以外のホストの場合にはエラーパケットが返されま
す。
6、結果がWWWブラウザに返される様子がメイン画面に表示されます
7、結果がWWWブラウザに到着し、正しかった場合にはWWWブラウザ内部に入力した
URL
およびIPアドレスが記憶されます。
○HTTPリクエスト
1、WWWブラウザをクリックして下さい。
2、ポップアップメニューが表示されますので、「HTTPリクエスト」を選択して下さ
い。
3、上記のURLの入力を既にしており、DNSの名前解決が成功していた場合には
HTML要求のヘッダ内容を表示するダイアログが表示されます。
ここで、要求したページがキャッシュに残っている場合には別のポップアップメ
ニュー
が表示され「キャッシュから表示」「キャンセル」が選択できます。
下記「キャッシュ」を参照。
4、「OK」ボタンを押して下さい。
5、HTTPの要求パケットが該当のWWWサーバーに対して移動する様子がメイン画面に
表示されます。
6、WWWサーバーにパケットが到達すると上記のindex.html、cook.htmlどちらかが
URL入力で
行われた場合にはHTTPリクエストヘッダを表示するダイアログが表示され、それ以
外の
場合にはエラーの内容を表示するダイアログが表示されます。
7、結果のパケットがWWWブラウザに返される様子がメイン画面に表示されます。
○ページの表示
1、WWWブラウザをクリックして下さい。
2、ポップアップメニューが表示されますので、「ページの表示」を選択して下さ
い。
3、上記の「URLの入力」「HTTPリクエスト」が成功していた場合には取得したHTML
を
表示するダイアログが表示されます。
○Cookieのシミュレーション
1、上記「URLの入力」においてファイル名に「cook.html」を指定して下さい。
2、上記「HTTPリクエスト」「ページの表示」の手順をそのまま行って下さい。
3、「cook.html」がURLで指定された場合にはCookieのテストを行うページが表示さ
れます。
4、パスワードを入力する欄がありますので、適当な文字列を入力し「送信」ボタン
を押して下さい。
5、フォームデータを送出するパケットがWWWサーバーに移動する様子がメイン画面
に表示されます。
6、パケットがWWWサーバーに到達すると、CookieをセットするHTTPヘッダを表示す
るダイアログが表示されます。
7、「OK」ボタンを押して下さい。
8、フォームの結果のページがWWWブラウザに送出されパケットが移動する様子がメ
イン画面に表示されます。
9、パケットがWWWサーバーに到達すると結果のページを表示するダイアログが表示
されます。
10、WWWブラウザをクリックして下さい
11、ポップアップメニューから「Cookie」を選択して下さい。
12、保存されているCookieの一覧を表示するダイアログが表示されます。
13、リストからいずれか一つをダブルクリックして下さい。
14、Cookieの内容を表示するダイアログが表示されます。
○キャッシュのシミュレーション
1、上記「URLの入力」「HTTPリクエスト」「ページの表示」において一度行った
ファイルは
WWWブラウザ内にキャッシュとして保存されます。同じURLを上記手順で行った場合
には
「HTTPリクエスト」を行った際に別のポップアップメニューが表示されます。
2、ポップアップメニューで「キャッシュから表示」を選択して下さい。
3、WWWサーバーに対してHTTPリクエストは行われずWWWブラウザ内に保存さている
キャッシュから
ページが表示されます。
4、上記ポップアップメニューで「キャンセル」を選択した場合には、
上記「HTTPリクエスト」「ページの表示」と同じ動作となります。
5、WWWブラウザをクリックして下さい。
6、ポップアップメニューから「キャッシュ」を選択して下さい。
7、保存されているキャッシュの一覧を表示するダイアログが表示されます。
8、リストからいずれかを選択して「削除」ボタンを押しますとキャッシュが削除さ
れます。
○TCP/IPのシミュレーション
1、WWWブラウザをクリックして下さい
2、ポップアップメニューから「TCP/IP」を選択して下さい
3、1つのデータが4つのパケットデータにスライスされWWWサーバーに送出される
様子がメイン画面に表示されます
4、一つ目のパケットがWWWサーバーに到達するとパケットの様子を表示するダイア
ログが表示されます。
5、正しく到着したパケットがダイアログ上に表示され、WWWブラウザに対してパ
ケットが到達した結果を送信します。
6、WWWブラウザはパケットが正しく到着した結果が返ってこないパケットを再度送
出します。
7、4つのパケットがそろいデータが完成したところで、シミュレーションは終了し
ます
・上記シミュレーションでパケットが正しく到達しない場合をシミュレートするため
パケットロスの確立はランダムに30%程度となっています。
○SSLのシミュレーション
1、WWWブラウザをクリックして下さい
2、ポップアップメニューから「SSL」を選択して下さい
3、URLを入力するダイアログが表示され予め「https://」が入力されています
4、上記いずれかのホスト名を入力して下さい
5、WWWサーバーに対して公開鍵の取得を試みるパケットがメイン画面に表示されま
す
6、WWWサーバーにパケットが到着すると公開鍵がWWWブラウザに対して移動する様子
がメイン画面に表示されます
7、公開鍵がWWWブラウザに到着すると受け取った公開鍵を認証局に問い合わせる様
子が表示されます。。
8、認証局で鍵の証明を行います。
ここで、3番で入力したURLのサーバー名が「host.a.jp」または「host.b.jp」
の場合には認証局に問い合わせに際には「OK」のレスポンスが
返され、それ以外の場合には「NG」のレスポンスが返されます。
9、レスポンスがWWWブラウザに到着すると
上記6番でNGであった場合には「このサイトは証明されていない」といった旨の警
告が表示され、
それでも信頼すると「YES」を押した場合には処理は続きます。「NO」の場合には
そこで処理は終了します。
レスポンスが「OK」の場合には、そのまま続行します。
10、処理が続いている場合、WWWブラウザ側の暗号化された共通鍵がサーバーに対
して送信されます。
11、共通鍵を受け取ったWWWサーバーはそれを使用して暗号化したHTMLデータを送
信します。
12、WWWブラウザは受け取った暗号化されたデータを復号しページを表示します。
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Jstf mailing list
Jstf@mm.itc.u-tokyo.ac.jp
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